財団法人かながわ国際交流財団 多文化共生社会調査研究事業
「多言語情報提供の新しい可能性」
行政機関や町中で、外国籍住民をターゲットとした多言語情報を目にすることが多くなって
きました。しかし、これらの情報は、外国籍の人々にどれほど届いているのでしょうか。
またインターネットや携帯電話がめざましい進化をとげる中、日本語を理解しない外国籍
住民はどこでどのような情報を入手しているのでしょうか。
今回のフォーラムでは、かながわ国際交流財団 が2年間進めてきた多言語情報流通に
ついての調査の経過を紹介し、「情報弱者」になりがちな外国籍住民に対する効果的な
情報提供のあり方や災害時・緊急時の情報提供の新技術の活用方法について参加者の
皆さんと一緒に考えていきます。
【日 時】 2007年11月23日(祝・金) 13:30〜16:30
【場 所】 あーすぷらざ1階 ワークショップルーム
【対 象】 行政機関、NGO、ボランティア団体等で多言語情報提供の活動に関わる方
(申込先着100名)
【内 容】
第1部
「地域における多言語情報流通のためのプロジェクトについて」
柏崎千佳子氏(慶應義塾大学准教授) ・ (財)かながわ国際交流財団
第2部
「多言語情報流通とエスニックコミュニティ」
アンジェロ・イシ氏(武蔵大学准教授)
「情報提供支援から双方向のコミュニケーションとしての情報共有へ」
吉富志津代氏(NPO法人多言語センターFACIL代表)
第3部
ディスカッション
【お申込み】 電話・FAX・メールで「お名前」「ご所属」「電話番号」「メールアドレス」等を
下記までお知らせください。
【お問合せ】
財団法人かながわ国際交流財団 国際協力課 (担当:富本)
(JR根岸線本郷台駅よりすぐ)
〒247-0007 横浜市栄区小菅ヶ谷1-2-1
TEL:045-896-2964 FAX : 045-896-2945
メール:tomimoto@k-i-a.or.jp URL: www.k-i-a.or.jp
【講師プロフィール】
柏崎千佳子(慶應大学准教授)
エスニシティの社会学、移民と国籍・市民権を専門分野に川崎市をはじめ神奈川県内で
多文化共生に関する委員会や調査研究に携わってきた。総務省多文化共生の推進に
関する研究会(2005年度)にも参加。主な論文に「在住外国人の増加と自治体の対応--
『国際化』を超えて」『自治体変革の現実と政策』(中央法規出版,2002年),山脇啓造・
柏崎千佳子・近藤敦「多民族国家日本の構想」『東アジアで生きよう!』(岩波書店、
2003年)などがある。
アンジェロ・イシ(武蔵大学准教授)
ブラジル・サンパウロ州出身。新潟大学大学院及び東京大学大学院への留学を経て
1995年より3年間ポルトガル語新聞の編集長を務める。日伯の移民やメディアを研究する
傍ら、ジャーナリストとしても活躍。また日本各地で日本人・ブラジル人住民を相手に国際
交流や共生をテーマに数多くの講演をこなしている。主な著書に『ブラジルを知るための
55章』(明石書店)、『エスニック・メディア』(明石書店、共著)、『変容する日本社会と文化』
(東京大学出版会、共著)等がある。
吉富志津代(多言語センターFACIL代表)
南米の領事館勤務などを経て、震災時の多言語コミュニティ放送局「FMわぃわぃ」立ち上げを
きっかけに、現在は多言語環境促進や青少年育成を切り口に 在日外国人コミュニティの
自立支援活動に従事。その他、ワールドキッズコミュニティ代表、 FMわぃわぃ多言語番組
プロデューサー、NPO法人たかとりコミュニティセンター常務理事、ひょうご市民活動協議会
共同代表、兵庫県人権問題アドバイザ ー、兵庫県生涯学習審議委員、(財)兵庫県国際
交流協会運営委員、関西学院大学非常勤講師など。京都大学大学院人間・環境学研究科
博士後期課程在籍。主な著書は、『「多文化パワー」社会』明石書店(共著)『多みんぞくニホン
−在日外国人のくらし−』(国立民俗学博物館編/共著)など。