■入所者に対する研修等

■日本語・日本事情の研修

<日本語・日本事情研修の方針・目標>

 まだ日本での実生活に入っていない入所者に対して行われる集中研修は、定着後の生活や学習の継続にスムーズにつなぐための研修であり、予備的集中研修という性格をもつものです。当センターでは、この研修の目標を次のように表しています。

日本での生活への自信と意欲、それを裏付ける基礎知識、基礎技能を身に付ける。

高齢の帰国者の場合は「心身の健康維持」を目標に、学習もその一環として行われます。

<コース、クラス>

●コースの種類

大人Tコース 高齢の帰国者一世を主な対象としたコース。
大人Uコース 比較的年齢の高い二世を主な対象としたコース。
大人Vコース 比較的若い二世と三世を主な対象としたコース。
特別コース 日本語を母語的に保持している高齢の中国/樺太帰国者や、日本語を既にある程度学んできている二三世を対象としたコース。
小学生コース 小学生年齢の三世を対象としたコース。
中学生コース 中学生年齢の三世を対象としたコース。

●クラス

 各期の状況に応じて、コースごとの、あるいは複数のコースを組み合わせたクラス編成を行います。

 
<大人Tコース授業風景>  <大人UVコース授業風景> <特別コース>授業風景
 

<研修期間、授業時間>

 
  • 研修時間数:525時間(約21週)
  • 授業時間…月曜〜金曜、1日5時限(1時限=50分)

       午前  9:15〜12:00
       午後 13:00〜14:50
         (注)高齢帰国者のクラスは午前のみの授業。
         (注)各クラスとも必要に応じて個別補講を実施。

<研修内容>

「行動」プログラム 日常生活に不可欠な行動達成力の養成
・・・交通、消費生活、健康、銀行、PC等情報通信、仕事、学校、防災等
「知識」プログラム 日本の社会や暮らし、帰国者事情に関する基本的な知識の習得
・・・地理、戦前戦後史、政治・経済、教育、冠婚葬祭、年中行事、異文化適応等
「交流」プログラム 日本人と交流していくためのコミュニケーション力の養成
・・・家族、出身地、仕事、趣味、日本と中国/サハリンの生活・文化等
「ことば」プログラム 日本語の基礎知識と基礎技能の習得
・・・発音、文字、語彙、文法文型、読解、作文、聴解、自学自習の技能等
「学科」プログラム 小中学生向けのプログラム。小中学校での教科学習に必要となる日本語の基礎知識と基礎技能の習得
・・・国語、算数/数学、理科、社会、美術/図画工作、音楽、体育等
・・・近隣の小中学校への体験入学