中国残留孤児の集団訪日調査が始まったのは1981年でした。当時はマスコミもこの問題をずいぶん大きくとりあげてくれていました。「中国帰国者の会」はその翌年十数名で発足しました。当初、「会」では帰国した残留孤児・婦人が日本で生活していくためにさしあたり必要な手助けをあれこれすることに追われていました。その後帰国者の保証人の問題や帰国後の生活費の問題、親・祖父母とともに帰国した子どもたちへの教育の保障などにも取り組むようになりました。 現在会員は1000名をこえ、中国帰国者の定着支援のために日本語教室(三鷹・調布・後楽園・九段下・板橋)や生活相談室(国立)を運営したり、帰国者の交流の場を設けたり、バザー等の事業活動、地域での広報活動などを行っています。また2001年12月以降、中国残留婦人による国家賠償請求裁判について積極的な支援活動も行っています。