落葉総要帰根
宮田春樹
生まれて18年の内でわたしの頭の中にはいつも「中国」だけしかありません。中国の名前、親戚、友達、国籍まで中国のものばかりです。しかし、私の体の中には中国人の血が半分しかありません。なぜかな?そうです、私は混血児です。私の母親が日本人だからなのです。
私は日本に来て1年8ヶ月になりました。私は来日してから一つ知らない名字を付けました――「宮田」となりました。
去年の4月に静岡県立静岡工業高等学校に入学しました。現在は2年生になりました。この2年間の間でいろんな人たちを知り、いろんな事を経験しました。だから、自分の頭の中にとても複雑な感じが一杯つまっています。なぜならば、対対二つあると思います。
まず日本の先生方がとても優しくて親切な事です。中国の先生と大違いです。ほんとうの話…日本の先生と全然反対です。中国の先生は皆厳しくてとても恐いです。中国の学校生活を思い出すと、ほんとうに辛い9年間でした。辛いけれどもそんな緊張感はほとんどありませんでした。なぜ、今は緊張感があるのだろう?やはり、日本の先生が優し過ぎるのかもしれません。だから、自分のすることが正しいか間違っていますか分からないのです。中国の学校に居た時には勉強や軽い仕事やすべて先生の言う通りにやり、ダメな所は先生が皆の前ですぐ直してくれるし、時にはきつい言葉も出て来ます。これが中国の先生の特別の所かもしれません。
最後に日本の学生と友達になれないことです。はっきり言うと日本の学生にはまだほんとうの友達がいないです。でも、彼らは話の相手がたくさんいますし、日本語も出来るから何にも困ることもありません。でも、私は皆と違うから皆が好きな時間に私と短い話をしてくれるだけで、ほんの一瞬です。最も重要なのは、ある人は中国人が嫌いかそれとも私嫌いなのか私にはよく分かりません。人間として誰でも友達が欲しいでしょう。今でも私の友達はすべて中国人しかありません。ほんとうに日本の友達が欲しい、私を理解してくれる人が欲しい……
昔の中国にこの言葉があります「落葉総要帰根」。これから何十年か過ぎて私もこの「葉」のように生まれた所に戻るかもしれません。