0.「再研修カリキュラム委員会」今年度の課題

 このプロジェクトが今年度の課題として設定したものは、以下の4つです。

●カリキュラムの枠組みの作成


 再研修講座を実施する二次センターが、講座の開設・運営・設計について情報を共有化したり交換したりすることができるように、カリキュラムの考え方やとらえ方の共通の基盤(枠組み)を作ります。

●モデルの作成


 この共通の基盤(枠組み)に基づき、再研修カリキュラム・モデルを作ります。ここで「モデル」という意味は、「こうあるべきだ」という規範としてのモデルではなく、自分たちのセンターに近い条件のものを選んで参考にしたり修整したりするための雛形あるいは原型としてのモデルです。したがって、カリキュラム・モデルはできれば数種類作ることにします。
 再研修講座のカリキュラムが作られ実施されていく過程では、単に指導担当者だけで判断・決定できないようなレベルの問題が関係してきます。センター全体の問題として講座の開設・運営を進めていくことが必要となりますが、その作業手順の雛形となるような開設・運営モデルも作ることを目指します。

●再研修講座の試行
 プロジェクトに参加した二次センターにおいて、実際に再研修講座を計画し試行します。これによって、作成したモデルの妥当性を検証したり、モデル作成のためのデータを収集したりします。

●電子会議による協働の試み

 以上のようなプロジェクトを地理的に遠く隔たった複数のセンターが協働して進めていけるように、また、将来より多くのセンターが情報交換をしたり指導資源を共有化したりできるように、主にパソコンを使った通信網(電子会議や電子メールのほか、一部ファックスも組み合わせて)の活用を試みます。