@『日本を話そう 15
のテーマで学ぶ日本事情』日鉄ヒューマンデベロプメント/日本外国語専門学校著/1994年/2060円 中国語語彙表付き(別冊)
現代日本事情・伝統文化・日本的経営および労働観・歴史の4分野から、15のテーマが取り上げられている。テーマとなっている話題を巡って、総合的に学習を進めるコースの教材として利用できる。テキストにある会話や資料を活用するだけでなく、「日本事情」に関する生の材料(新聞記事、雑誌記事、ニュース等)も授業に取り込むようにすると効果的だろう。
A『日本語表現とビジネスマナー 日本でビジネス』堀内みね子・足高智恵子著/専門教育出版/1989年/1030円
〈ハイレベルコース〉の学習者のうち、仕事をしている人や仕事をしたい人向けにオプションの授業を組むときに使用できる。オプションの授業は短期間に数コマ組む程度のものになろうが、限定された時間内で、基本的なマナーと会話を身に付ける目的で使用するのがよいだろう。
B『新聞で学ぶ日本語 読んで話す現代の日本』水谷修・水谷信子著/ジャパンタイムス/1996年/2060円
テープ:4635円
この教材は、短い本文(約150〜250字)に「聞く練習」と「会話」「談話練習」が付いており、運用能力全般を向上させる目的で使用できる。全部で60課あるので、学習者の興味関心に合わせてトピックを選ぶことができる。
本文は実際の新聞記事ではないが、典型的な新聞の文体で書かれている。授業ではテキストの本文だけでなく、本文と同テーマや類似テーマの実際の新聞記事を加えて、タイムリーな新聞読解に持っていけるとよいだろう。〈ハイレベルコース〉の学習者のうち、日本の新聞を読みたい人向けに使用できるが、聞き取り練習やディスコース練習も行い、運用力を総合的に高めていきたい。英訳はついているが中国語訳はついていない。
C『ロールプレイで学ぶ会話 こんなとき何と言いますか(1)(2)
』日本語教授法研究会編/凡人社/1987年・1988年/1957円・2163円 中国語訳冊付き
授業でロールプレイを行うとき、場面や状況の取り出し方が参考になる。中国語訳もついているので、新たにロールカードを作るときにも便利。会話のなめらかさを伸ばすためには、学習者に与えるロール自体をもう少し単純にして状況を把握しやすくした方がよいだろう。
D『文化中級日本語T、U』文化外国語専門学校日本語課程編著/凡人社/1994年・
1997年/2884円・2500円
テープ:各4000円
各課が1つのトピックでまとめられているので、T・Uを通して、学習者の興味関心に合わせてトピックを選んで使用できる。もともとは日本の高等教育機関への進学を希望している人や進学を果たした人対象の教材なので、若い世代の学習者で総合的な運用力をつけたい学習者に向いている。各課で要求される活動にはバリエーションがあり、参考になる。
E『よく使われる新聞の漢字と熟語』豊田豊子/凡人社/1993年改訂/1545円