MULTICULUTURAL EMPLOYMENT AND TRAINING PROGRAM
多文化を配慮した雇用指導と職業訓練


1.目的等
 英語を母語としない移民の雇用能力を向上させることを目的として作られた。就職情報交換クラブを通じて判明した移民の就職を妨げている要因は以下のとおりである。
英語力不足
 オーストラリアの労働市場への適合力不足(・海外で取得した資格に対する関係当局や雇用者の認識不足、・移民の自己評価と自身不足、・移民の職業経験不足)これらの壁を破るために、英語クラスで情報を提供したり、各職業訓練センターでトレーニングプログラムを用意している。

4.個別サービス
 各就職情報交換クラブは3週間行われ、履歴書の書き方、電話のかけ方、面接の受け方などの基本的なものから、オーストラリアの労働市場、差別禁止法や雇用機会均等法までを習得させる。
 例えば若者対象の就職情報交換クラブは、カブラマタ在住のインドシナの若者に職業に対する興味と技能について考えさせようというものである。職種とトレーニングコースに関する情報を提供し、職業訓練センターあるいは他機関で労働市場プログラムコースに入るよう勇気づけ、社会に適合していく道を探させるのに役立つ。
 参加者は、これらのコースはある程度は役に立ったが、もっと前向きな援助とトレーニング、また、いつでも戻れる場所が欲しいという感想を述べている。

5.情報センター機能
 プログラム普及のために案内を地元のメディアと民族独自のメディアに送ると共に、店頭や図書館、職業訓練センターに貼った。情報はクメール語、中国語、ペルシャ語、ベトナム語、ラオス語、スペイン語、アラビア語、トルコ語、サモア語に翻訳し、リバプール、フェアフィールド、カブラマタ各地区の外国人支援サービスと社会保障省、大学に送付した。

6.行政及び関係機関・団体との連携
 カブラマタの労働事務所とC.C.C.、フェアフィールド移民援助センターの支援を得て実施している。

8.財源
 西シドニー援助機構の資金援助によるが、資金が底をつくので、今年度の就職情報交換クラブは11月で最終となる。フェアフィールド移民援助センターは新たな資金拠出先を見いだし、来年度も続行したいと考えている。