MT. PRITCHARD AND CABRAMATTA WEST COMMUNITY CENTRE
4 マウントプリチャード並びにカブラマタ西コミュニティ・センター



1.目的等
 フェアフィールド多文化青少年プロジェクトとの協力によりカブラマタ西部とカンレイ・ハイツ地区の若者のための活動の推進を目指している。
 当センターはフェアフィールド・コミュニティ・センターからカンレイ・ハイツにある乳児保育所の利用を許された。これによりコーディネーターは地域の調査プロジェクトの拠点を得たことになる。調査は地域社会が必要とすることや関心をもっていることを把握し、それに対応したサービスの提供を目的としている。

4.個別サービス(活動)
 C.C.C.との協力で以下のサービスを実施している。またグループ活動、まちづくりも展開している。
1)二カ国語による福祉関連問題相談
  週3回、英語が母国語でない人のためにアラビア語、中国語、スペイン語、ベトナム語の4カ国語で情報を提供する。住宅、移民、社会福祉、家庭内暴力その他の問題に関して経験豊かな職員が相談に応じる。このサービスは当センター管轄区域の英語が母国語でない人のコミュニティに必須のものとなり、過去12カ月間需要が増加している。
  通常のサービス以外にもグループ活動を支援しており毎週アラブ女性たちの会合がもたれている。
2)学童保育:ハーリントン・ストリート公立校
  8才から13才の子どもが対象。このプロジェクトの効果は以下のとおりである。
 ・今まで対象外とされた高学年の子どもをサービス対象に含むことができた。
 ・親子共に活動の選択や展開に参画できる。
 ・子どもの発達を促す様々な活動が個人教授で行われる。
 ・特別な事情がある子どもを受け入れているがプログラムにうまく適応している。
 ・働いている親たちが子どもの安全を心配する必要がない。
 ・送迎サービスがあるので広範囲の子どもが来れる。
 ・料金は可能な限り低く抑えられている。
3)ハーリントン・ストリート休暇サービスC.C.C.の協力を得てハーリントン・ストリート公立校を  会場に実施している。二年目にあたる。
4)マウント・プリチャードとボニリグ果物・野菜協同組合
  今年度、ボリニグ青少年センターのメンバー達と当センターが協力して活動を行ったが、93年4月から果物の価格低下と冬の到来を鑑み、活動を停止する。価格が上昇し始める9月末頃から活動を再開する予定。フェアフィールド市議会からの助成金で交通費を賄い、運転手の一人は大型車の免許を取得することができた。
5)50才以上のコミュニテイ・グループ
  過去14カ月、月1回の割合でマウント・プリチャード・コミュニティ・ホールや他地区のコミュニティ・ホールを会場に、親密でリラックスした雰囲気で話し合う機会をつくっている。現在メンバーは34名で平均16名が参加する。
  当センターは今までメンバーと相談の上、オーバン・ガーデンズ、ロシア・コサックショーなどへ日帰り旅行を企画してきた。また、グループの希望を入れて、食事療法と健康、高齢者の安全問題、年金の運用などについて外部から講師を招いて講演会を開催した。
  さらに、マウント・プリチャードとカブラマタ地区の住民を対象とした懇話会に参加し、その経過は西シドニー地区アシスタント計画地域諮問委員会に報告され、討議に付された。民間または公共建物へのアクセスや地域での交通問題についてエッティンガー・ハウスがグループとの相談に応じ、フェアフィールド市議会の支援により低料金で運行するコミュニティ・バスが実現した。
  グループは現在自立への道を歩んでおり、財務管理と資金集めのための委員会を選出したところであるが、当センターは引き続きグループの支援を行う予定である。
6)多文化遊戯グループ
  週1回の活動に平均10人の子供が参加する。このグループは最近自立したが、当センターは引き続き以下の支援を行っている。
 ・備品の発注
 ・コピー
 ・電話
 ・広告と保険
  グループの結成にあたりC.C.C.の職員からの多大な援助を受けた。また、ワーカーの人件費の補助も受けた。
7)アラブ女性たちのグループ
  最近結成され、週1回、マウント・プリチャード・コミュニテイ・ホールないしはメルドラム・コミュニテイ・ホールで会合をもつ。美容師の勉強を始めたところだが、先般、初めて遠足も行った。今後通例の会合の外、度々このような機会をもつことを望んでいる。当センターは会合の場所を提供し、求めに応じてグループのコーディネーターを支援している。
8)買物旅行
  このサービスは18カ月続いており、バスに乗ったり歩いたり重い荷物を持つのが困難な人々、主に高齢の年金生活者を対象としている。この小旅行は年金が支給される週、すなわち二週間ごとに行われる。当初8人乗りの車を使っていたが、需要が多いためC.C.C.から15人乗りのバスを提供してもらうようになった。現在約13人がこのサービスを利用している。活動を自立させるため当センターは目下二人のボランティアの大型車免許の取得を支援している。

6.行政及び関係機関・団体との連携
 当センターのコーディネーターはネットワーキング、擁護、支援を目的に、以下のグループ・組織に所属している。
 ・西シドニー・コミュニティ・フォーラム(フェアフィールド市との合同代表)
 ・フェアフィールド家族援助センター(運営委員会)
 ・フェアフィールド移民機関
 ・西部地区・スペイン語を母国語とする労働者たち
 ・バンクスタウン、リバプール、フェアフィールド・アクション・グループ
 ・YSAアクティブ・キッズ・プロジェクト諮問委員会

8財源
ス  タ  ッ  フ
財  源
コミュニティワーカー
C.C.C.
地域サービス局
西シドニー援助機構


事  業  費
財  源
学童保育:ハーリントン.ストリート公立校
地域サービス局