YOUTH SERVICES
8 青少年のためのサービス



1.目的等
 フェアフィールドはオーストラリアで最高の失業率、未熟練・半熟練労働者数及び英語を母国語としない人々、自動車事故の発生件数などの数字が続く地区である。その上今年もまた、カブラマタ地区の何百もの若者が組織犯罪の一味であるというような偏見に満ちた報道がメディアによってなされた。特定の民族グループと犯罪を結び付ける傾向は緊張を高め、人種差別的態度を増長させるだけである。正確かつ公正な報道をメディアに要求することが急務と思われる。このような状況の中で、この地区の若者たちに将来が明るく映らないとしても不思議はない。当センターは若者の要請にできる限り答えようと努力しているが、資金も場所も不足している。
 若者からドラッグに関する救済の要請が急増している。カブラマタ警察署が扱ったドラッグ関連の事件数は今年前半だけで昨年の総数と同じになっている。緊急に対処すべき問題としてセンターでも取り上げている。センターはまた、家族とうまくいかずに、家出をする若者の数の増加を憂慮している。家族支援サービスの拡充や広報活動が必要と思われる。

2.専門スタッフ
  12名

4.個別サービス
 センターは9つのプロジェクトを企画しているが、その内6つは十分な助成金を得ていない。
・9才から11才までの子どもの英語、算数、理科の学習援助
・12才以上の子どもへの進路情報、学習援助、職業訓練、就職相談
・外国人のための教育プログラムや金銭問題への相談及び情報提供、または住宅・法律・健康問題に関する情報提供と支援
・家庭問題に関するカウンセリング
・コンピューター、自己防衛、エアロビクスなど、若い女性向けの教育およびレクリエーション活動
・民族を異にする青少年たちのキャンプその他の活動
また、次のように革新的な取り組みを行っている。
・HIV/エイズの教育パンフレットの制作
・ドラッグ用の注射針の交換プログラム
・カブラマタでの射殺事件を契機にカブラマタ少年特別捜査隊を結成。暴行事件を未然に防ぐ
ためのネットワークを地域につくるために活動している。
 以上の活動が波及して深夜バスプロジェクトが発足した。街を徘徊する若者たちが必要とするアクセスと支援を行っている。このバスはまた週末に注射針の交換場となる。毎夜およそ50〜60名の若者がバスを利用している。

7.運営等
  青少年小委員会