CABRAMATTA CIRCUIT BREAKER
識字プロジェクト



1.目的等
 1992年現在、フェアフィールドの州立高校には1万1千人を超える学生が登録している。そのうち70%は英語を母国語としない。かなりの数の子どもがこの国にきたばかりである。このプロジェクトは英語を母国語としない青少年の高等教育、職業訓練、就職活動を支援するものである。カブラマタ地区では特に12才の子どもに焦点を当て、読み書き、英語、コミュニケーション、求職方法、自尊心を持つことなどについてクラスを設け、情報提供やレクリエーション活動、個々人に対する支援を行っている。
現況は以下のとおりである。
・91年度共通テストで地元高校生の約60〜70%は成績が全国平均以下であった。
・フェアフィールド地区の15才から19才の若者の失業率は91年度調査で28.7%である。92年3月の新たな調査結果はこれを超えると思われる。
・文部省はフェアフィールドの9つの州立高校のうち6校を特別支援が必要な状況にあると認識している。英語を母国語にしない人々のための職業訓練コースは数多くあるが、一定の英語力を有することを前提にしており、新たにこの国に来た移民は参入が難しい。
・基礎的な英語講座の需要は大きいが、会場の確保が追いつかない。
・修学のための英語力をつけるには5年から7年かかるという研究結果がでているが、大方の若者は十分な期間のないまま共通テストや学位取得に直面している。

2.専門スタッフ
  3名
  地域の学校のスタッフと職業訓練センターの協力

4.個別サービス(1992/93年,活動成果)
・92年度12年生の86%が大学ないしは職業訓練センターに進学。
・92年度12年生のうち落第は9%に止まる。
・ウェスタン・シドニー大学の特別枠に5名が受け入れられた。
・カブラマタ、キャンレイ・ヴェル、フェアフィールド、フェアヴェルの各高校を中心に地域の高校生が集まり、107人がプロジェクトを修了した。
・青少年局の企画に50名が参加。
・ボニリグ職業訓練校の協力で21名が二つのコンピューター入門コースを修了。
・37名の女子がエアロビクスのクラスに参加。
・31名が自己防衛コースに参加。
・共通テストの結果を見て40名の学生が進路相談を受けた。一人あたり平均8から10の職業訓練センターのコースを申し込んだ。
・約20名が特別枠を利用して大学に応募した。
・92年11月のリバプール職業訓練センターのインフォメーション・デーに13名が参加。
・92年12月のリバプール職業訓練センターのコンピューターと会計、二つのワークショップに14名が参加。
・93年1月にリバプール職業訓練センターで17名がカウンセラーの面談を受けた。
・92年12年生20名が93年の同窓昼食会に参加。
・4日間にわたる休日プログラムを企画。多くの参加をみた。
・職業訓練センターの夕べを2回実施。
・センテニアル・パークをはじめ何カ所かへの遠足を実施。

8.財源
 不利な状況にある青少年の支援のための財源は限られている。カブラマタ識字プロジェクトは60クラスで必要としている人を支援している上、4つの地元高校の学生を支援している。多くの青少年がプロジェクトの支援を受けないままである。
ス  タ  ッ  フ
財  源
臨時講師
ニューサウスウェルズ青少年課(行政)