『季刊 海外日系人』第57号((財)海外日系人協会 発行、2005年9月10日) |
在日日系子弟の教育と日本の学校:人材育成システムの視点から 関口知子 南山短期大学 問題は、人ではなくシステム |
日系人青少年をめぐる現状:日伯人材育成システムの機能不全 |
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(1)増え続ける不就学と「ニート」 |
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では現在、安定した教育機会を保障されないまま日 |
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居住が確認できずに就学実態が「不明」な数も含んでいるはずだ。しかし、移動によって実態が「不明」な |
態で生活していることも明らかになった。 |
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が5350人で、未公認校30校に在籍するのが2545人だ。しかし、公認校の在籍者は、小学生41%、中 |
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学生54%で、高校生はわずか5%しかいない。「高校の年齢になると、みな働き始めてしまう。これが現実 (2)日本の公立学校における現状:ドロップアウトと低学力 |
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指導が必要な外国人児童生徒」の数は19,678人である(文部科学省調査9)。母語別では、ポルトガル 日本の学校システムの問題:階層格差拡大と「一斉共同体」原理 |
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く褒めたらいい。現にあるものとあなたとがどのように違うか、どう距離があるかということを許容する教育カリ |
新しい「多文化共生」型統合教育システムの構築に向けて−Living Together in Cultural Diversity- |
今、急激な少子高齢化と多文化・多民族社会化を同時経験しつつあるわたしたちは、表1に見るような 「日本21世紀ビジョン」専門調査会報告書10が描いた目指すべき日本の将来像は、「開かれた文化 |
引用文献 |
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海外日系人協会(2003)『日系就労者子弟の教育に関する実態調査 報告書』 |