編 集 後 記

 前号を発行した2001年5月からあっという間に1年半以上(正確には約2年と言うべきでしょうか)が経ってしまいました。この間には、残留孤児による“集団訴訟”という大きな出来事がありましたが、学習支援の流れにも大きな変化があり、私たちの仕事もこれに大きく影響を受けることになりました。私たちの念願でもあった、帰国者の生活に沿った“長期的(生涯的)”学習支援−いつでもどこでも帰国者が学びたいと思ったときに少しでもそのサポートができること−が、その第一歩を踏み出したのです。東京と大阪に“中国帰国者支援・交流センター”がスタートしたのは、2001年10月でした。学習者の多様なニーズに応えることのできるコースと教材の提供は、もちろんまだまだ十分ではありませんが、この“支援・交流センター”を支援するための教材作成作業が現在所沢で進行中です。このため、この1年半は、所沢のこれまでの中で最も忙しい時期であったような気がします。今号の発行が遅れたこと、また所沢からの報告は2編のみという結果に終わってしまったことは、こうした事情にもよっています。
 また、今号には新たに【ゲストコーナー】を設けました。これからも、支援の現場からの研究報告・実践報告、研究ノートといったものだけではなく、私たちまた支援者の皆さんにとっても参考になるのではないかと思われる資料や手記・レポートなども幅広く掲載していきたいと思っています。 

紀要編集委員一同


中国帰国者定着促進センター
       紀要 第10号
 発行 :2003年 3月 3日
 編集者:中国帰国者定着促進センター
     教務課 紀要編集委員会
      042(993)1660 FAX 042(991)1689
    ホームページアドレス http://www.kikokusha-center.or.jp
 発行者:財団法人 中国残留孤児援護基金
     〒 105ー0001 東京都港区虎ノ門 1-5-8
            オフィス虎ノ門1ビル 
      03(3501)1050