編 集 後 記 前号を発行した2001年5月からあっという間に1年半以上(正確には約2年と言うべきでしょうか)が経ってしまいました。この間には、残留孤児による“集団訴訟”という大きな出来事がありましたが、学習支援の流れにも大きな変化があり、私たちの仕事もこれに大きく影響を受けることになりました。私たちの念願でもあった、帰国者の生活に沿った“長期的(生涯的)”学習支援−いつでもどこでも帰国者が学びたいと思ったときに少しでもそのサポートができること−が、その第一歩を踏み出したのです。東京と大阪に“中国帰国者支援・交流センター”がスタートしたのは、2001年10月でした。学習者の多様なニーズに応えることのできるコースと教材の提供は、もちろんまだまだ十分ではありませんが、この“支援・交流センター”を支援するための教材作成作業が現在所沢で進行中です。このため、この1年半は、所沢のこれまでの中で最も忙しい時期であったような気がします。今号の発行が遅れたこと、また所沢からの報告は2編のみという結果に終わってしまったことは、こうした事情にもよっています。 紀要編集委員一同
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