<中国帰国者用日本語教育指導の手引>
「異文化適応をめざした日本語教育」
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文化庁文化部国語課
平成3年6月発行
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<目次>
はじめに
中国帰国者用日本語教育指導の手引作成検討会議・作成部会構成員名簿
第1章 本書の目的と構成
第2章 帰国者に対する日本語指導の現状
第1節 実状調査の結果
1 機関数の概要
2 実施形態別機関数
3 指導者について
4 学習者について
(1)対象別内訳
(2)年齢別内訳
(3)中国での学歴別内訳
(4)日本語学習歴別内訳
(5)中国及び日本での就労状況別内訳
第2節 日本語指導内容・方法
1 学習期間等について
2 使用教材について
第3章 指導の理念
第1節 異文化適応をどう考えるか
1 異文化適応とコミュニケーション
(1)文化の相違
ア 「相違」という言葉
イ 「相違」の例
ウ 「文化」の要素
エ 文化と帰属意識
(2)人にとってのコミュニケーション
ア コミュニケーションをどうとらえるか
イ 言語能力とコミュニケーション能力
(3)異文化適応
ア 異文化での適応
イ 異文化適応の段階
ウ 異文化不適応
エ 異文化適応能力(異文化での自己実現のために)
2 Q&A
質問1 日本語教室が溜まり場となる問題
質問2 異文化適応と日本語指導
質問3 よい人間関係を作るための指導
質問4 家庭で中国語を使うことについて
質問5 職場での日本的なコミュニケーションついて
質問6 意思疎通が困難
第2節 学習をどう考えるか
1 自己学習能力の育成について
(1)「学習」とは
(2)自己学習能力の育成
2 指導者の役割について
(1)学習者を知る
(2)学習者主体の学習
(3)学ぶ学習者
3 Q&A
質問7 学習意欲のない学習者に対する指導
質問8 専業主婦に対する指導
質問9 授業態度が悪く、学習意欲のない学習者への対処法
質問10 消極的な学習者に対する対処法
質問11 学力、学習経験の違う学習者が一つのクラスにいる場合の工夫
質問12 週1、2回の指導しかできない場合の工夫
質問13 異文化指導と日本語指導の関係
質問14 日本語を使わせる工夫はないか
第4章 指導の実践
第1節 指導法のいろいろ
1 文法訳読法
2 口頭法
3 コミュニケーション法
4 異文化学習法
5 まとめ
第2節 指導法を決める際の留意点
1 帰国者に対する日本語指導の目的、内容と方法
(1)指導の目的と指導法
(2)指導の内容と指導法
2 学習の過程と指導法
3 その他の条件と指導法
4 Q&A
質問15 コミュニケーション重視の指導法と今までの指導法
質問16 コミュニケーション重視の指導法と文法、発音、文字などの指導
質問17 コミュニケーション重視の指導法と4技能
質問18 学習者のニーズに応じた指導
質問19 方言の指導
教室の日本語と職場での日本語
第3節 学習活動例
1 ゲーム
(1)ゲームを使った指導の特色
(2)指導者の留意点
ア ゲームの具体例−1「連想ゲーム」
イ ゲームの具体例−2「すごろく」
ウ ゲームの具体例−3「社長に伺ってきて」
2 役割演技(ロールプレイ、“表演小品”)
(1)「役割演技」の特色
(2)役割カードとその作り方
(3)指導の主な流れ
ア 事前準備
イ 「役割演技」の実施と演技後の検討
ウ 事後の指導
(4)指導者の主な留意点
ア 学習者がやる気になる場面、役割の設定
イ 学習者の性格等に対する配慮
ウ 評価と訂正
エ「役割演技」の位置づけとテーマ例
(ア)役割演技の具体例−1「誘う」
(イ)役割演技の具体例−2「引っ越し先で隣人にいろいろ尋ねる」
3 交流会
(1)「交流会」の特色
(2)指導の主な流れ
(3)指導者の留意点
ア 相手を捜して企画を練る
イ 日頃の指導の重要性
ウ 通訳を介した懇談会・討論会の意義の理解
エ 懇談会のテーマの選び方
オ 指導者の態度が重要
(4)具体的な活動例
ア 交流会の具体例−1「中国を知ってもらおう」
イ 交流会の具体例−2「日中交際事情についての懇談会」
4 総合活動(プロジェクトワーク)
(1)「総合活動」の特色
(2)指導の主な流れ
(3)指導者の留意点
ア 総合活動の具体例−1「住宅事情についてのミニ調査」
イ 総合活動の例−2「クラス新聞作り」
5 Q&A
質問21 日本事情・日本文化に関するテーマの扱い
質問22 日本事情・日本文化に対する関心
質問23 1クラスを複数の指導者が担当する場合の分担・連絡
質問24 生活日本語の使用法
質問25 視覚教材の種類
質問26 視聴覚教材の利用法
質問27 インタビューの回答聞き取りの工夫
索引