「多文化ソーシャルワーカーの受け皿と支援の方法
 −今あるギャップを埋めるには?」


 外国人の定住・長期滞在化が進むにつれ、彼らの抱える問題も
複雑になり、その対策として、行政の相談窓口や教育現場で通訳や
相談員として起用される人たちが増えてきました。
 しかし、仕事は通訳・翻訳だけには留まらず、内容が専門的、
深刻になるケースも少なくありません。
 このような外国人住民の抱える課題の解決には、制度を整えるなどの
ハード面はもちろんのことですが、日本と母国二つの言語や文化に精通し、
相談者としての専門知識に長けていたり、他の専門機関への橋渡しが
できるような幅広いネットワークを持った人材が必要とされています。
 このような人材をTIAでは『多文化ソーシャルワーカー』と呼び、
2003年度より多文化ソーシャルワーカーへの理解を深め、
必要性を認識してもらう目的でセミナーを開催しています。

■講演 
「多文化ソーシャルワーカーの育成―現状と課題」
 講師: 石河 久美子 (日本福祉大学社会福祉学部 助教授)

 多文化ソーシャルワーカーとは何か? 
基本的な知識をふりかえるとともに、最新のアメリカでの事例や
日本の現状を紹介し、日本での多文化ソーシャルワーカーの
あり方について考えを深めていきます。

■事例紹介1                    
「多文化ソーシャルワーカーの雇用―静岡市国際交流協会の試み」
 講師: 鈴木弘子  (静岡市国際交流協会 職員) 
      石田美智代 (同協会 多文化ソーシャルワーカー)

 静岡市国際協会では、2004年4月より多文化ソーシャルワーカーとして
人材を起用。多くの自治体や国際交流協会で通訳者や翻訳者の導入に
とどまる中、なぜ、あえて多文化ソーシャルワーカーなのか、
その思いと現状等についてお話を伺います。

■事例紹介2
「多文化ソーシャルワーカーの役割とは?−岐阜県可児市の歩みから」
 講師: 田中信治 (岐阜県可児市教育委員会学校教育課 課長)
      小島祥美 (同課 外国人児童生徒コーディネーター)

 岐阜県可児市教育委員会では、2003年の「外国人の子どもの教育環境
調査を契機」に“外国人児童生徒コーディネーター”を起用し教育現場
だけでなく、子どもたちの日常生活の場も視野に入れた総合的な支援体制に
取組む。
 コーディネーターという肩書きではあるが、業務内容的には
多文化ソーシャルワーカーといっても良いだろう。新たな人材の起用の
成果と課題についてお話を伺います。

■事例紹介3
「愛知県における新たな取組み」
 講師: 安達智志 (愛知県県民生活部国際課 企画調整・交流グループ)

 愛知県国際課では、“多文化ソーシャルワーカー”を初めて取り上げた
2003年度の豊田セミナーを契機に、多文化共生を促進させるために
2006年度に向けて新たな取組みに着手。その内容と今後のビジョン
についてお話を伺います。

■パネルディスカッション
「多文化ソーシャルワーカーの受け皿と支援の方法」
 コーディネーター: ブイ・チ・トルン (愛知淑徳大学文化創造学部 教授)
 パネリスト: 石河久美子、鈴木弘子、石田美智代、田中信治、
         小島祥美、安達智志

 今後必要となる多文化ソーシャルワーカーの受け皿と支援の具体的な
方法について、紹介事例を元に参加者を交えて意見交換します。
最後に、多文化ソーシャルワーカーの必要性について共通認識を図ります。

【主催】(財)豊田市国際交流協会・(財)愛知県国際交流協会・豊田市

【後援】豊田市教育委員会・豊田商工会議所 

【対象】自治体職員、国際交流協会職員、多文化共生に関心を持つ企業、
     教育関係者、医療・保健関係者、市民・ボランティア等 定員100名

【参加費】1,000円(資料代含)*昼食の弁当を希望する方は別途1,000円で受付

【日時】 2006年2月24日 (金) 10:30〜16:00

【場所】 豊田市国際交流協会*豊田市挙母町3−59(裏面参照)


【申込み・問合せ】 以下にご記入のうえ返信してください。

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●昼食の注文(1000円) 必要 ・ 不要

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