[kodomo-ml 980] エルクラノ・モニュメント新聞記事

 エルネストです。9月14日付中日新聞に次の記事が掲載されました。
同紙のサイトにはアップされていないようです。

(転載開始)
立つ瀬ない日系人少年暴行死の悲劇
市公園も教会も記念碑用地ノー
愛知県・小牧市
 愛知県小牧市で1997年10月、日系ブラジル人少年エルクラノ・ルコセビウス君=当時(14)=が日本人の少年グループに暴行され死亡した事件で、市民有志らの団体「エルクラノの会」が来月9日の三周忌を目指し、同市内に記念モニュメントを設置しようとしていたが、市や教会などに用地提供を断られ、設置構想が立ち往生の状態になっている。

偏見ない社会…願い傷つく
 エルクラノの会は、小牧市内外の有志らが、「日本在住の外国人に対する偏見を改め、共生できる社会をつくろう」と昨年3月に発足させた。モニュメントの設置は、事件を風化させず、暴力のない社会をつくるためのシンボルとして計画。同7月から資金を募り、同会の事務局担当を務める愛知県春日井市不二小学校の小野政美教諭によると、今年6月までに約80万円の募金が集まって「モニュメントの資金としては十分」という段階になっていた。
 しかし、エルクラノ君が重体の状態で発見された小牧市常普請(じょうぶし)の市之久田中央公園に設置したいと市に要請したところ、「公共の用地に特定人物の記念碑を設けるには市民の合意が必要で、認められない」などとして用地提供を断られた。
 このため、現場近くのカトリック教会に用地提供を申し入れた。同会によるとエルクラノ君はカトリックの洗礼を受けていたためだが、教会からも「現場に建てるのが本筋」と拒否された。
 小野教諭の話では、ブラジルに一時帰国しているエルクラノ君の両親は、用地確保が暗礁に乗り上げたことにきずついているという。同会は「敷地は一平方メートル足らずで十分。公園周辺が無理なら(暴行事件の最初の現場となった)名鉄小牧駅近くの土地を提供してくれる人がいないだろうか。協力をお願いしたい」と呼びかけている。
 問い合わせは不二小学校=電0568(51)0029=の小野教諭へ。
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エルクラノ君暴行死亡事件
 1997年10月6日夜、愛知県小牧市の名鉄小牧駅前にいた日系ブラジル人の少年らが日本人少年グループに襲われ、逃げ遅れて同市内の公園前に連れて行かれたエルクラノ君がさらに暴行を受け、三日後に外傷性ショックで死亡した。傷害致死容疑などで逮捕された少年11人のうち、5人が名古屋地裁で裁判を受け、主犯とされた少年には懲役5年の実刑判決が言い渡された。

歴史上の人物なら…
小牧市公園緑地課の話
 都市公園には「市民各層が楽しむことができる場所」という設置理念がある。市民の合意が得られる歴史上の人物などなら別だが、今回の場合、合意が得られているとは認められず、モニュメントのために提供するのは難しい。
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(転載終わり)
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Ernesto, AS ernesto@iea.att.ne.jp
Latino-ML http://www.angel.ne.jp/~funacchi/TNC/ernest01.htm
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